九州都市学会 会長挨拶

 この度、2021年度、2022年度の九州都市学会の会長に就任することになりました、外井哲志でございます。今後2年間、会員の皆様のご協力の下、九州都市学会の運営に努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 昨今の日本の社会は、コロナ禍やオリンピックの開催に振り回されているように見えますが、高齢化、経済格差や、交通困難地域の拡大、頻発する災害への対策・・・など、本質的で未解決の問題が山積みです。九州都市学会としては地道にこれらの問題の研究に取り組み、何か1つでも社会に発信していくことが求められているように思われます。
 さて、昨年度は、コロナ禍の影響で総会は書面のみの開催となり、例年実施していたエクスカーションも中止せざるを得ませんでした。研究発表会だけはオンライン形式を導入して何とか実施することができました。
 今年の総会はオンラインでの初めての開催となりました。一昨年までは、会場に集まって総会・研究発表会を実施してまいりましたが、会場の確保や参加者が少ない点が問題でした。このオンライン形式は、未経験の場合にはややハードルが高いと感じることもありますが、九州各地の多くの会員が地域をこえて参加でき、会員相互のコミュニケーションを活発化できるという大きなメリットがあります。今後は、九州都市学会の活動の活性化において有力なツールとなりうるものと考えています。
 今総会では、長年の懸案であった事務局の交代と、それに伴う会則の変更案をご承認いただきました。これによって、久留米大学から佐賀大学に事務局の移転が決定しましたので、あらためてお知らせいたします。
 久留米大学の先生方には、2012年の第59回の日本都市学会全国大会の直後から、8年の長きにわたって事務局の重責を担っていただきました。堂前先生(前日本都市学会会長)、浅見先生、畠中先生、高木先生、篠倉先生には、多大のご尽力をいただき、誠にありがとうございました。ここに御礼申し上げます。また、佐賀大学の先生方には、事務局をお願いしましたところ、ご快諾いただきありがとうございます。山下先生、山口先生、有馬先生、よろしくお願いいたします。
 会員の皆様におかれましては、これまで同様、新事務局へのご協力をよろしくお願いします。
 ここで、これからの九州都市学会の運営等について、2点ほどお話しさせていただきます。
 第1点は、九州都市学会の活動の活性化に関することでございます。
 これまで、広く会員の皆様のご意見等を伺う機会がございませんでしたので、昨年の6月に、会員アンケートを実施しました。その回答によると、多くの会員の方が研究発表会に期待しておられることがわかりました。その他にも、会員間の交流、各地でミニ研究発表会などの開催、他学会との連携、時代性・地域性に富んだ地域課題研究への取り組み、などの活性化に向けての参考になる提案が多数寄せられました。こうした期待・要望に効率的に応える活性化の仕組みについて、九州都市学会の特徴であり魅力でもある学際性とサロン的雰囲気に配慮しつつ、検討を進めたいと考えています。
 第2点は、日本都市学会の事務の分担に関することでございます。
 日本都市学会は、他学会と異なり各地の地域都市学会の連合体です。各地域都市学会はそれぞれ独立した学会であり、かつ日本都市学会の支部でもあります。九州都市学会は、日本都市学会の支部として、論文審査事務局と学会賞事務局の2つの事務局の業務を、それぞれ4年づつ分担することになっています。少し先のことになりますが、5年後(2025年)から連続して2つの事務局の担当になります。この仕事を会員のどなたかにお願いすることになりますので、ご承知おきください。
 もう一つは、6年に1回の全国大会の開催です。日本都市学会では、全国大会を各地域都市学会が持ち回りで担当しています。今年度(2021)は近畿で、以降、中部、関東、東北、九州の順に担当が回ってきます。これについても、実行委員会を立ち上げて会員の皆様の協力のもとに計画・実施していく必要があります。
 最後は事務的なお願いになりましたが、九州都市学会の務めでありますので、会員の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
 長くなりましたが、以上で、会長の就任あいさつとさせていただきます。
 よろしくお願いしたします。


2021年6月
九州都市学会会長 外井 哲志

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